片思いでライバルなおすすめアニメランキング 6

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの片思いでライバルな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年12月28日の時点で一番の片思いでライバルなおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

91.1 1 片思いでライバルなアニメランキング1位
ちはやふる(TVアニメ動画)

2011年秋アニメ
★★★★★ 4.1 (4136)
18830人が棚に入れました
姉がモデルの日本一になることが夢であった小学6年生の綾瀬千早は、福井から来た転校生・綿谷新に「自分のことでないと夢にしてはいけない」と諭される。そんな新の夢は競技かるたで名人になり、日本一になることであった。真剣にかるたに臨む彼の姿に感化された千早は、幼馴染の真島太一も巻き込んで、かるたの魅力へ惹きこまれていく。

声優・キャラクター
瀬戸麻沙美、細谷佳正、宮野真守、茅野愛衣、奈良徹、代永翼
ネタバレ

偽ニュー隊長 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

演出がみごと!マニアック文化系スポコンアニメ(88点)

全25話。
少女漫画原作。原作未読。

個人的満足点:88点
アニメ系統:文化系スポコン

2009年、第2回マンガ大賞2009に選ばれ、
宝島社「このマンガがすごい!」2009年オンナ編3位、2010年オンナ編1位。
第35回講談社漫画賞少女部門を受賞したある意味モンスター漫画が原作ということで
かなり期待していたのではあるが、期待以上のものだった。

競技カルタ(百人一首)というマニアックな競技を題材にした斬新な設定の上で
文化部ながら運動部のノリでまさにスポコンを描いている。

キャラ立ちも非常によく、無駄美人のヒロイン、秀才イケメン、ガリベン君、着物オタクに動けるデブw
さらにはカルタの天才と非常に魅力的なキャラ達で構成されている。

そんなキャラ達の心理描写が秀逸。
効果的にSEを配し、絶妙のカメラワークで盛り上げる。
毎話毎話背筋がゾクっとする演出はすばらしかった。

そして、外れ回がほとんど無いのもよかった。
2クールもあれば中だるみしそうなものだが、
そういった物がなく、最後まで飽きさせないストーリーもよかった。

やや残念なのは原作が終わっていないので、最後の締めがやや不完全燃焼。
2期を是非ともやってほしいところである。
(BD売れてないから厳しいかなあ・・・)

兎に角、これはヒカルの碁やスラムダンクが好きな方にはお勧めできそう。
熱いスポコンが好きな方は是非ご覧あれ。


と、まあ熱く語ってしまったが
つまり、何が言いたいかというと

福井弁ちょっと違和感あったけどよくがんばった。


以下、各話の感想。

{netabare}
1話視聴。
ヒロイン「ちはや」なかなか可愛いじゃないか。
そして、「あらた」の福井弁のイントネーションがちょいおかしいw
まあ、いいけどねw
肝心のカルタはなかなか熱い感じで好印象。
これは今後も楽しみだ。

さあ、ここで福井弁講座だ

【ちっくりさす】
意味不明じゃないよwww
細い物を何かにさすって時に使う
「刺す」とほぼ同意

【かぜねつ】
口内炎のことだがちょっとだけ違う。
風邪引いた時などに口の中に出来る口内炎と
風邪の時に口の周りに出来る炎症を総称して「かぜねつ」

【やろっさ】
やろうぜ

以上、今週の福井弁講座でしたw


2話視聴。
今週は小学生編。
熱い。
カルタでここまで熱い表現がいい。
人間模様もいい感じ。
これは今後の展開にかなり期待。
しかし、ちはやいい子やわ。
近年まれにみるいい子だろw

そして、親どもはあかん!
どの親も最悪やわ。

今週はとくに分かり辛い福井弁はなかったね。
イントネーションはちょっと変だけど。

3話視聴。
これは!
さすがこの漫画がすごいに選ばれるだけはある。
1つ1つのシーンで痺れる。
この感覚は「スラムダンク」や「ヒカルの碁」で受けた感覚に近い。
かるたでここまで熱く痺れるとは。
完全にスポコンものだね。
ちょっと原作欲しくなってきた。
次週以降も楽しみ。

今週の福井弁講座

【ほんなら】
それなら

【いいで】
いいから

【~の】
~ね

今週はそんなに分かり難いのは無かったかな。

4話視聴。
いやーカルタってすごいね。
Å級ってホントすごそう。
ちはやが強くなっていて、そしてあらたがカルタをしていないのは、ほぼ予想通りの展開。
何か家庭の事情でやむなくカルタが出来ないといったぐあいだろうと予想。
しかし、ちはやに刺激されて再びカルタをやるといった展開なんだろうなと勝手に想像している。
太一も本格的にはじめて、メキメキ強くなるんだろうな。
ベタな展開だと思うが、そこがいいと思う。

「先生バスk・・・カルタがしたいです」的なw

私の勝手な想像なので違っててもノークレームでw


5話視聴。
ちはやの行動力に脱帽。
しっかり米原乗換でしらさぎに乗ってたねw

そして、到着したのは芦原温泉駅。
あんな桜並木あったかな?
まあいいやw
悲しいかな、芦原温泉の書店は今はありませぬ。。。
しかし、これは聖地巡礼芦原温泉となるのか?w
と、どうでもいい内容ですまん。

新はやはりカルタが出来ない。
家庭の事情とはちょっと違ったがショックが大きかったようだね。
それでもこれからまたカルタ始めるようになるんだろう。
ベタな展開だがこういうのはいいね。


6話視聴。
新キャラ「奏」登場。
可愛らしい感じでちびっ子だが巨乳というアンバランスw
マニアには受けそうなキャラだね(・∀・)ニヤニヤ
これから始まる部員集めも面白そうだ。
部を1から作るって何か熱くなるね。

それと、ちはやの着物姿は良かった。
無駄美人と言われているが、美人に無駄などない!

しかし、新 出てこないなあ。
新 もっと色々見たいんだけどなあ。
ちはやメインだから福井の話は出てきにくいのかな。

7話視聴。
新キャラ「机くん」登場。
これはまたなかなかなキャラが出てきたね。
ちはやパンで釣ろうとするなwww

勉強で太一に勝てない万年2位のガリ勉君。
美味しそうなポジションの匂いがw

裏返しでやるカルタもなかなか面白い。
これでちはやがさらにパワーアップするのかな?
ヒカルの碁の1色碁みたいな感じかな。
益々楽しみになってきた。


8話視聴。
机くんなかなか熱心じゃないか。
けっこういい奴ぽいし。

そして、ここで肉まん君w
元全国2位出現。
新に負けたトラウマでかるたやめていたようだが。
肉まん君やはりかるたが好き。

「先生、かるたがしたいです」
 ん? 何か違うかw

これで5人揃った。
今後どんな展開になっていくのか楽しみ。

ところで新を出せ。
福井弁講座がひらけねえじゃないかw


9話視聴。
皆熱い。
いいねいいね。
かなちゃんが始めての1枚がすごく良かった。

しかし、ちはや鬼www
でも、皆なんていいやつらなんだ。
特に肉まん君が最高にいいね。

うおおお、新ぁぁぁぁぁぁぁぁ
EDへの入りも最高だった。

9話はすげえ良かった。


10話視聴。
机くん、悔しいよなあ。
人数あわせみたいになっちまって。
すげえ、気持ち分かるぜ。

しかし、男なら意地をみせろ。
相手の1番強い奴に勝ったらすごいぜ。
1番弱いところから1番強くなるのが気持ちいいんだぜ。
俺も小学生のころ将棋でクラスで1番弱かったが、1年後には1番強くなったぜ。
がんばれ、机くん(`・ω・´)キリ

11話視聴。
肉まんくんがかっこよかった。
太一もかっこよかったし。
正直ちょっとうまく行き過ぎ感はあったもののまずまず良かった。

そして、久しぶりの新登場。
本屋でバイト。
今はもう無い本屋だけどw
そして、久しぶりの福井弁。
もっと難しい福井弁を頼むw


12話視聴。
むちゃくちゃ熱い。
今週は先生が最高だった。
いやな先生かと思ったが、いい先生じゃないか。
音楽の使い方も素晴らしかった。

なんか作画がちょっと変な感じはしたが、
面白ければノンプロブレム。

前半戦終了。
後半戦のさらなる盛り上がりに期待。


13話視聴。
ちはやピンチ。
すんなり行かないところは、ベタだがいいねえ。

そして、久しぶりの新。
しかも、新の回想。
なるほど、そういうことか。

そしてそして、
新=ヒカル
じいちゃん=サイ
と思ったのは俺だけかな?w


14話視聴。
個人戦開始。
クイーンも無駄美人なのかw
しかし、クイーン強し。
なんという強さ。
レベルが違いすぎる。
勝てないだろうけど、がんばれ千早!


15話視聴。
クイーンと決着。
無難な落としどころ。
これぐらいの差が丁度いいといった感じ。

それよりも太一が熱かった。
胸熱な展開。
試合の緊張感がヒシヒシと伝わってきた。

それより何より良かったのは肉まんくん。
2位が一番悔しいっていう肉まんくんの気持ちがぐっと伝わってきた。
1番になれない悔しさは肉まんくんが一番知っている。
今週は彼にMVPを送りたい(`・ω・´)キリ

そして、ついに新始動ktkr


16話視聴。
なんと、総集編。
しかし、ちょいちょいとネタがしこんであって、それがいかすw
器用貧乏くそ吹いたwwww
肉まんくんのねえちゃんwwwwwwwwww

そこらへんのギャグアニメより面白かったんじゃね?


17話視聴。
キター
動けるデブ!
肉まんくんやるじゃないか。

そんなおまけはおいておいて、
机君がいいねえ。
熱いし、分析力がすばらしい。
ついつい机くんを応援したくなるね。

かなちゃんもいいねえ。
イメージって大切だよね。

ちはやはこれらの要素を取り入れて進化するのかな。


18話視聴。
ある程度予想はしていたが、やはりそうなったかw
しかし、かなちゃんも机くんもいいねえ。
どんどん強くなっていく感じはいいねえ。
やはりこういった勝負ものは初心者が成長する姿がいい。
ついつい応援してしまう。
個人的には机くんを応援している。
絵的にはかなちゃんが勝ちそうだけど。
どうなるのか来週も楽しみ。


19話視聴。
かなちゃんと太一が勝つのかなあと思っていたんだけど、ちょっと予想と違った。
個人的には机くんを応援してたんだが、残念。
しかし、昇級はするんだね。
おめでとう机くん。
いよいよ、物語も終盤。
最後にもう1回ぐらい盛り上がるのかな。
新も出てきて、今後も楽しみ。


20話視聴。
今週は太一回かと思いきや、新キター。
しかも新すごい。
ブランクがあるにもかかわらず凄さが伝わってきた。
カルタ取るしぐさがもう凄すぎて、鳥肌立ちまくり。

毎度、色々なシーンの演出がいいんだよね。

最高だったのは最後の太一のセリフ。
痺れた。
もう、今週は鳥肌たちっぱなしだった。
来週も楽しみ。

久しぶりの福井弁講座w
【~つんての】
~してしまってね

【ほうなん?】
そうなの?


21話視聴。
20話がすごすぎて、今週はどうかなと思っていたが
今週もすばらしかった。
肉まんくんの太一へのアドバイスが熱くてやばかった。

千早の天才りりかとの初戦も一つ一つの動作や感情の動きがよく鳥肌ものだった。
千早にも頑張って欲しいが、りりかちゃんも今後出てきて欲しい。

新も最後に少し出てきただけだが、心情表現がいい。
あのちょっとしたカットだけでもうやばい。

残り4話にも大いに期待したい。
{/netabare}

投稿 : 2024/12/28
♥ : 123

せもぽぬめ(^^* さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

心動かされる良作に感謝です!“o( ̄‐ ̄*) ♪

■「ちはやふる」ってどんなアニメなのσ(゚・゚*)ンート・・・
『競技かるた』を題材にした末次由紀さんの漫画が原作なのです♪
と言ってもσ(^_^)アタシは漫画は見た事ないのです(ノ_-;)ハア…
何だか数々の賞をとられている様なのできっと面白いんでしょうね(*^-^)
 
『競技かるた』を通じて、主人公千早(ちはや)と2人の少年「太一(たいち)」と「新(あらた)」が成長していく姿を描いた物語なのです!
 
ところで・・・競技かるたって何(*゚・゚)ンッ?って感じなのでちょっと調べてみました♪
使うかるたの種類は「百人一首」なのです!
「百人一首」って100枚の読み札と100枚の取り札で構成されているのですけど、その半分の50枚を使って競技をするみたいですね♪
百人一首はむか~しちょこっとやったことあったけど・・・普通のかるたより、坊主めくりで遊んでた記憶の方が鮮明に覚えています(。・w・。 ) ププッ
 
それで、競技かるたでは、50枚の半分25枚ずつを相手と分け合って、自分の陣地に上・中・下段の三段にルールの範囲内で配置するらしいのです♪
お互いに配置した取り札をなんとっ15分で暗記するそうです(゚゚;)エエッ
そもそも、100首全部覚えるのも大変ですよね・・・覚えないとスタートラインにすら立てないし!!
しかも『決まり字』を知っていることが競技の前提って・・・かなり過酷ですね!?
『決まり字』とは、読み札を読んでいって、取り札が判別可能になる『字』のことなのですよ(゚0゚*)ホ--ッッ!!!
その『決まり字』の内、読み札の最初の3字目までで確定する取り札が百首のうち86首あるらしいので・・・
「ち~♪は~♪や・・・!?」( ゚ロ゚ノノ゙パシッ☆~~~~□  (゚ロ゚*)ハッ!!
ってな感じで殆どが全部読まれる前に決着がついているのです♪
そうなんです・・・毎回、目の前に並べた取り札がグシャグシャになる程に壮絶な取り合いが繰り広げられるのです♪
 
とにかく、暗記力・瞬発力・集中力・体力が重要スキルらしいので日頃の鍛錬が重要な競技だって事がわかりました!
σ(-_-)ワタシには無理だって事もわかりました・・・
 
 
■「ちはやふる」に出逢った日の日記φ(・_・”)
まず主人公の千早役に「放浪息子」で高槻さん役でキャストを努めていた「瀬戸麻沙美」ちゃんが大抜擢ですね♪
小学生時代と高校生時代の千早の声を上手に使い分けて演技が出来ればいいなぁって期待してます♪
若いだけにこの作品の中でどれだけ成長できているか注目してみたいですね♪
 
作画に関しては、温かみの有る水彩画の様なタッチで描かれているのと、背景をぼやかす事で遠近をつける手法が巧妙でリアル感も出せているので感心しました♪
ラジカセはさすがに古っ!?て思いましたけどねw
 
一見地味な『競技かるた』をどこまで魅せれるかがこの作品のポイントの様な気がします!
そして、千早ちゃんを中心とする人間模様も魅力のひとつだと思うのでそんな所に注目して観たいと思っています♪


■総評
こんなにも心動かされるアニメに出逢えてとっても幸せです☆⌒d(*^ー゚)b グッ!!
基本の構成は王道のスポ根青春アニメなんですけど、とにかく作りが丁寧で褒めるところがいっぱいなのです(*^^*)
一般的にはローカルな競技かるたを題材にしながらも、まったくかるたを知らない視聴者にも分かりやすく説明臭さを極力排除するよう心掛けて描かれていたので好印象でした♪
キャラの個性や心理描写を活かしながら競技かるたのルールや戦略や面白さをストーリーの流れに沿って魅力的に魅せることが出来ているんですよね(ノ´▽`)ノオオオオッ♪
特におでこちゃんこと「大江 奏」のキャラ設定はとっても良いアクセントになってた気がします!
和歌をこよなく愛し、最終的な目標も他のメンバーとは違った視点でアプローチ出来ていて、競技かるたの魅力をより引き出せてた印象です♪

そしてこのアニメの一番の見所は、主人公の千早ちゃんを筆頭に個性豊かなキャラでしょうね♪
かるたと出逢い、ひたむきに日々かるたと向き合って技術的にも人間的にも成長していく姿が見事に描かれていました(*^▽^*)
小学校編と高校生編の2部構成で千早、新、太一の環境の変化や心情の変化をうまく表現出来ていたと思います♪
小学校時代からひたむきで変らない性格の千早ちゃんとは対照的に、かるたに対する姿勢に変化があった新や太一!
とくに本作品で一番性格的に成長したキャラじゃないかなって思える太一は小学校の時は絶対に好きになれないキャラだぁ~って思ってたんですけどまったくもって見方が変わっちゃいました!
太一くんが千早ちゃんに寄せる想いや、かるたに対する姿勢の変化、嫉妬心の対象だった新くんとの関係等々、かるた部部長としても男性としても一皮も二皮も剥けた太一くんの姿は是非まだ観てない人は注目してほしいです(*'ー'*)ふふっ♪
他にもたくさん魅力的なキャラが登場してきますし、とにかくどのキャラも見ていて清々しくって素敵です!
シリアスな展開ながらも時折入れてくるコミカルな描写や表現が絶妙で、話が重くなりすぎず、軽すぎずといった絶妙なさじ加減も良かったです♪
物語としてはまだ完結には至っていないので、千早ちゃん達の今後の活躍をお目にかかれる日を心待ちにしていたいと思います(❀╹◡╹)♪


■MUSIC♫
OP曲『YOUTHFUL』
 【歌】99RadioService
 ちはやふるの原作をイメージして曲を作ったというロックナンバー♪
 ギターのリズムが、素直で力強いキャラクター達を連想させてくれますね♪
 爽やかで甘酸っぱい青春を綴った歌詞も「ちはやふる」のイメージにぴったりで♪ d(* ̄o ̄)グッ

ED曲『そしていま』
 【歌】綾瀬千早(瀬戸麻沙美)
 和風テイストのしっとり聴かせるナンバーです♪
 あさちゃんは意外と音域が広く、力強さのある歌声でこれからが楽しみですね(^▽^)/

 
2011.10.11・第一の手記
2012.01.25・第二の手記(追記:■MUSIC♫)
2012.04.11・第三の手記(追記:■総評)

投稿 : 2024/12/28
♥ : 128

Mille さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

面白い!でも気になる点がチラホラ・・・

知名度の低いかるた競技に奮闘する主人公ちはやの成長・学園物語。

<プラス評価>
作画が綺麗だし、主人公の奮闘ぶりを見て応援したくなる。
そして、容姿端麗だけど天然の、若干残念な主人公が憎めないw
・・・幼馴染の太一には、同情を禁じ得ないというわけだ(笑)
むしろ太一を応援するアニメといっても過言ではないはずw


ただのスポコン青春アニメというわけではなく、
やはりここは少女漫画ということで若干の恋愛も軽く絡めてくれているから、
少女マンガ好きの人は勿論のこと、
少女マンガがニガテな人も見やすい作品だと思う。

この作品のお陰で、
かるたというマイナー競技に脚光が浴びたのではないだろうか?
対戦相手との心理戦、頭脳プレーが必要かと思えば、
それを維持するための長時間の集中力、体力、精神力。
かるたの奥深さを伝えるには十分な作品になったのは間違いない。
いい作品だと思う。


<マイナス評価>
本作は成功例の1つと言っていいだろうけど、
ちょっと捻くれた見方をすると・・狙いが若干あざとい(苦笑)

設定が「マイナーな日本競技に奮闘。仲間と切磋琢磨する成長物語」・・と、
過去の成功作品例であるヒカルの碁を意識しているのは確実。

また、主人公や仲間達の奮闘姿に応援はするけど、
感情移入が若干しづらい。
なんというか底が浅いというか、若干チープな感じがした、というのが正直な感想。
やはりそこは少女漫画だから、期待してはいけないのかな。。
どちらかというと、若年層に人気があるんだろうなぁ。


ストーリー重視の人にはなにか物足りない。
他の人たちのストーリー評価が全体的に高いのは、
「(キャラを生かせているからこそ)ストーリーが良い」からではないかと、勝手に推測してみる。

一言でいうと、アニメ初心者向け、そんな作品。


・・・ちょっと辛口かもしれないけど、2期が出たらたぶん見る(笑)

投稿 : 2024/12/28
♥ : 14

87.3 2 片思いでライバルなアニメランキング2位
ハイスコアガール(TVアニメ動画)

2018年夏アニメ
★★★★☆ 4.0 (800)
3340人が棚に入れました
「ポリゴン」って何?食えんの?そんな2D全盛期だった古き良き格ゲーブーム到来の1991年。
ヤンキーとオタクとリーマンが蔓延る場末のゲーセンに、彼女は凛として座していた──。
主人公ハルオを通して描かれる’90年代アーケードラブコメディー!

声優・キャラクター
天﨑滉平、広瀬ゆうき、興津和幸、山下大輝、御堂ダリア、新井里美、伊藤静、チョー、赤﨑千夏、杉田智和、植田佳奈、武虎、大塚芳忠
ネタバレ

フィリップ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

かっこいいは正義

アニメーション制作:J.C.STAFF
監督:山川吉樹、シリーズ構成:浦畑達彦
キャラクターデザイン:桑波田満、原作:押切蓮介

90年代のゲームを巡るストーリーが魅力で、
多くの男性が懐かしさを感じることのできる作品。
ゲーマーとしてのプライドを持つ主人公の矢口春雄が
お嬢様ゲーマーの大野晶や、矢口に恋心を抱く日高小春たちと
ゲームをしながら青春を謳歌していく。

この時代を生きた男性なら多くの人が
夢想したことがあるだろうという展開。
私はストリート・ファイターⅡ以降、
それほどゲームセンターに行かなくなってしまったが、
こんなところで女子と遊ぶなど、夢のまた夢の世界だった。
昔は吉野家や立ち食いそばでさえ、
女子が一人で訪れることは、ほぼあり得なかった。
ゲーセンでカップルを見るのも、かなり稀なことだった。
そこは男の世界だったのだ。

この作品では昔のゲームやその特徴、
やり方などを懐かしむことが大きな楽しみのひとつだが、
大野や日高とのラブコメも見どころだ。
3話での大野との別離や再会した後の
河原でのシーンなどはとても良かった。
日高も矢口を追いかけてゲームが上手くなっていく。
切なくもあり、笑ってしまう場面がたくさんある。

ただ個人的にこの作品の最大の魅力は、
春雄の生き方にあると思っている。
春雄は小学生のときから、
自分のできること、できないことを割り切っている。
できないことは、ほぼ諦めている。
しかし、ゲームにおいてはプライドを持っており、
孤高の生き方を選んでいるように見える。
そして、自分のなかで何がかっこよくて、
何がかっこ悪いのかという価値観がはっきりしている。
それは、とてもかっこいいことではないだろうか。

昔、競馬騎手である武豊のドキュメンタリー番組を観た。
その頃、既に一流ジョッキーとして広く認められていたにも拘わらず、
貪欲に新しい乗り方を取り入れていたことが放映されていた。
そんな姿勢についてインタビューアーから問いかけられると、
かっこいいと思えたから、ということだった。
もちろん、騎乗スタイルには馬に負担をかけないだとか、
速く走らせるのに適しているだとか、
色々なプラス要素の理屈があるわけだが、
武豊の口から出たのは、そんな一言だったと記憶している。
さらに、かっこいいことは、だいたい正しいことが多いんですよ、
というようなことも告げたのだ。
とてもシンプルな答えで、私は衝撃を受けたものだが、
成功している人間とは、正しい理念みたいなものを
本能的に分かっているのかもしれないと思った。

私は春雄のキャラクター像に、そういう潔さや正しさを感じた。
何がかっこいいかということが決まっているから、
生き方がぶれないのだ。
それは全編を通して一貫しているように見える。
傍目にはかっこ悪いように見えていても、
「自分のかっこいい」からは外れていないと考えている。
つまり、ハードボイルドなのだ。

ハードボイルドとは、ヘミングウェイからハメット、チャンドラー、
ロスマクなどの作品につながる考え方で、
日本では60年代から80年代にかけて浸透したと私は理解している。
直訳すると固くボイルしたもの。
固ゆで卵、つまり芯の固い生き方のことを指している。
ある時期のアメリカなどの探偵小説では、
よく描かれた主人公像のひとつだ。
ジェイムズ・エルロイの作品もこの系譜に含まれる。
なぜ、春雄がこういうキャラクターなのかと考えると、
ひとつは90年代の時代背景と、頻繁に登場する
ストⅡのガイルのキャラクター像に影響されているのだろう。

このようなことを考えると、春雄が女子からはもちろん、
男子からも人気のある人物として描かれているのは
とても納得できる。私にもこういうタイプの友達がいたので、
余計にを懐かしい思いで観てしまう。
ゲームや時代背景だけでなく、
無骨な人物像という部分でも親しみを感じる。

男はタフでなければ生きていけない。
優しくなければ生きている資格がない。

今ではあまりにも時代遅れのセリフが、
この作品には合っているような気がする。
(2018年10月20日初投稿)

EXTRA STAGE ROUND13~15
(2019年10月23日追記)

{netabare}1期終了後に配信とOVA販売の
発表があったEXTRA STAGE。
当初は、最終回までまだ多くの話が残っているのに、
駆け足で終了かと不安の声も上がったが、
無事に2期制作となったのは良かった。

1期の終了時には日高からの告白と
ゲーム勝負の申し込み。
晶とは家出の件で、また遠い存在に。
それでEXTRA STAGEは、
日高と春雄が中心になるかと想像していたら、
やはり晶との話がメインだった。
13話でAOUショーを晶と行けたら楽しいのにと
想像し、15話で運命の出会いによって一緒に行くという
ストーリーでまとめられた構成となっている。

私はよく知らなかったのだが、
AOUショーというのは、1982年から開催されている
AOU(全日本アミューズメント施設営業者協会連合会)が
開催していたショーで、アーケードゲームを中心とした
展示会ということらしい。2013年からは、
ジャパンアミューズメントエキスポとして
毎年2月に開催されている。

話の中心は、春雄と晶の周囲の人たちも交えた
世界の広がりとでもいう展開。
晶の教育担当の業田や晶の姉の真、
晶の登下校時の運転手・じいや、
春雄の母・なみえ、そして同級生の日高との
関わりによって、ゲームを楽しみつつ、
少しずつ大人への道を歩いていく。

さまざまなゲームが登場するが1995年当時は、
私はほぼゲームを卒業していたので、
画面を観てもほとんど知らなかった。
ただ『RPGツクール』というソフトがあったのは、
朧気ながら覚えている。とてもじゃないが、
面白いゲームを作れるような代物ではなかったという
噂を聞いたことがある。
また、ゲームを卒業したと言いつつ、FFシリーズは別。
晶が射的でゲットした
『ファイナルファンタジーⅥ』は大好きだった。
この頃のFFシリーズはシナリオが練られていて、
とてもよくできていたと思う。
個人的にはⅦが頂点で、その後は緩やかに
下降していった印象。
さすがに最近はもうやっていない。

やはり今回も注目したのは春雄の行動や
春雄の母・なみえの信念のようなものだった。
業田に対して、なみえが主張する姿はかっこいいし、
春雄の、他人や晶に対する姿勢には好感だ。
13話のラストで晶が名残惜しそうに春雄の胸に頭をつけるが、
春雄は想いを胸の奥に秘めながらも、
背を向けて別れていく。とてもこの作品らしいと思った。
16話では、幕張の帰りの電車で春雄はついに自分の気持ちに
正直になる。相変わらず車ではねられるのはご愛敬として、
良い感じで2期につなげられたのではないだろうか。{/netabare}

投稿 : 2024/12/28
♥ : 114
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

そんな私はロースコアボーイ

2018.10.06記

原作未読

当初ノーマークだったが、同僚の薦めで視聴決定。
どうやら、昔懐かしのゲームを扱った回顧ものくらいの前情報で視聴スタートです。

さっそく結論。

 懐かしくて涙出るわ~

これはオモテ。並行して、

 なんじゃこのラブコメ泣けるわ~

一作で二度美味しい作品になってます。懐かしのゲーム見たろ、ぐらいでかまえて思わぬカウンターパンチを食らっちゃいました、といったところでしょうか。

主人公の矢口春雄が1979年生まれ。本作の時代設定が1991年(小学六年生)から1995年(高校一年生)までとなります。
これはリサーチの勝利と言って構わないと思いますが、誇張されることない等身大の90年代が描かれているため、おおむね1970年~1985年生まれの方は取り扱っているゲームや時代の空気感の再現具合に感嘆するんじゃないでしょうか。

{netabare}・緑の電話ボックスにピンクチラシが貼ってる
・当たり前のように灰皿が置いてあるゲーム台
・パネルでめくられる新幹線ホームの発着案内板(現在は電光掲示板)
・溝の口(川崎)駅降りたとこ南武線沿い小道の汚い飲み屋街の古本屋 ※住んでた私が保証しよう
・取り扱うアーケードゲームと家庭用ゲーム機のラインナップ
といった見た目のあるあると

・対戦でのお作法(ハメ技かけると喧嘩になる等)
・教室でソニックブームを繰り出すこの解放感
・もういいわよ。録画してた「家なき子」観るから♪
・ミスチルを聴きなさい!ミスチルを!
・取り扱うアーケードゲームと家庭用ゲーム機にその当時みんなが感じてたこと
といった空気感{/netabare}

単なるゲーム回顧録ではない、時代の空気の見事な切り取りっぷりに切なさを感じるほどです。ワクワクするつもりがきゅんきゅんしてしまうのです。

若い皆さんにとっては、このピンポイントで切り取られた時代の追体験が可能ですので、ぜひ面白がって観てほしいですね。
ついでに、だいたいアラフォーの男性が大なり小なり通ってきてる道でもありますから、雑談のネタとしてビジネスにも活用できるかもしれません。

自分はハルオよりちょい上くらいのドストライク世代にあたります。回顧トークしたくなるところですが、脱線が止まらなさそうなのでここでは泣く泣くあきらめますよ。ただ一点、同年代非オタの知人にハイスコアガールを勧めたら、ちゃっかり視聴してました。その後酒の席でのあるあるトークに華を咲かせましたよ、ということは申し添えておきます。



そして、ゲームと並行しての恋愛の世界。
ゲームで繋がる恋愛ってなんのこっちゃ? そもそもこのキャラデザインは、恋愛仕様のそれではないような。。。
{netabare}とナメてたら3話で不意打ちを食らうことになります。{/netabare}

2話からラブコメの波動が感じられ、12話終わる頃にはきゅんきゅんしてることでしょう、たぶん。

大野晶と日高小春のダブルヒロインというのは、ぱっと見で王道の配置です。

大野晶:ゲームは社会との接点を持つためのもの/純粋にゲーム好き/{netabare}ハルオが好きそう{/netabare}
日高小春:ゲームはハルオとの接点を持つためのもの/ゲーム好きは二次的なもの/{netabare}ハルオが好き{/netabare}
ハルオ:馬鹿で優しくてあったかいやつ。すがすがしいほどにゲームのことで頭の中がいっぱい。

そんなベクトルは物語の進行に合わせてゆっくりと変化していき、最終12話{netabare}(小春の告白という大きな転換点を迎えること){/netabare}で本作の恋愛の波動がピークに達します。
きゅんきゅんする理由、、、二人ともホントいい子だから(語彙力)。
そしてハルオもなんだかんだいいやつだから(もっと語彙力)。
二人ともきっかけは違えど、徐々にハルオに惹かれていく様子がもどかしくも純な感じがして擦れた大人にはまぶしく映りました。
ヒロインにとってはゲームバカが恋愛対象のため、コミュニケーションがゲームを通じてということも多いです。対戦プレイや協力プレイのシーンに潜む恋のやり取りを見過ごしてはいけません。{netabare}晶と小春ですらゲーム機を通しての会話と、わりと徹底してます。{/netabare}なんかもう「拳で語り合う」世界観ですね。

これほど無口なヒロインで物語が成立するんだ、と面白がって観てたわけですが、結局セリフがゼロでしたね。大野晶役の鈴代紗弓さん、「あ」「う」「ぐふぅ」に感情を込める難役お疲れ様でした。
小春の鼻腔を抜ける呼気の音すら聴こえそうなささやき声は役に合ってたかどうかを超えて心地よかったですね。広瀬ゆうきさんですか?また別の作品でお会いしましょう。

{netabare}晶にとって、もともとは大野家とは違う世界への扉であり、さらにその世界を広げてくれたハルオへの好意。ハルオは激つよの晶を目標と捉えてました。
小春にとって、唯一自分に目を向けてくれる瞬間がゲームで対峙する時だったというハルオへの好意。ハルオはフルボッコ負けを機に小春をライバルみたいに捉え始めました。
後半は、

 “目標を降りたかった晶と目標になり替わりたかった小春”

ミスマッチがなんとも切ない物語でした。{/netabare}



ノスタルジーにあてられて不器用な恋の行方にせつなさを感じたのか、
良質なラブコメにほだされて在りし日の思い出がきれいに見えたのか、

恐らく両方。きゅんきゅん×きゅんきゅんは単に2倍ではなく、2乗と感じる稀有な経験なのでした。
続き3話はOVAで!と商売臭わかりやすいラストに賛否両論出そうですが、そこはご愛敬(;^ω^)
薦めてくれた同僚よ、ありがとう!



以下、その他の四方山話。


■作画
まずは、権利処理に奔走してくれた裏方さんには賛辞を送りたいと思います。感謝!
3DCGということでしたがかなり普通のアニメっぽい自然にみられる処理をしてました。私の目利きが甘いかもですがあまりCGっぽさを感じません。そして核となるゲーム画面の再限度が極めて高い印象です。元画像をはめ込めばよかろう、というものではけっしてなく、ブラウン管と現在のデジタル規格との突合作業、コマ数の調整、エフェクトの修正、その他視聴者からみれば『そのまんまゲーム画面』に見えた本作の絵は相当の処理を施して再現されたものだそうです。
私が普段は気にしない技術的な面にも良い意味で関心を起こさせる製作陣の仕事でした。


■華を添える愛すべきイカレキャラ達
わりと主人公たち以外は行動・言動が変なのが多いのですが、第一話で矢継ぎ早3枚のカードを切ってきて視聴者の引き込みに成功しました。
・癇癪カップル:声は松岡&日笠と無駄に豪華
・小学担任:「卑劣」と書いてお前のことだ、と主人公に容赦ないが悪意もない。
・じいや:黒塗り高級車で主人公を轢いても歯牙にもかけず。
目立たぬファインプレーだったように思えます。


■10カウントで消えるはずだった世界が色づく
OPEDともに作品に寄り添った良曲。ED「放課後ディストラクション」はお気に入りでDLしてます。
{netabare}プレステとサターンの発売により自分はアーケードから距離を置きました。当時は鉄拳派(プレステ)とヴァーチャファイター派(サターン)と棲み分けがされてた気がします。
それはさておき、10話Aパートでサターンにうつつを抜かしアーケードから遠ざかってたハルオが小春にフルボッコされたのを機にゲーセンに戻ってくる描写があります。
逡巡しているハルオのバックにはストⅡゲームオーバー時のコンティニュー画面。ガイルさん(CV安元洋貴ww)がハルオを焚きつける中無情に10カウント刻まれていってました。
アーケードゲームが家庭でできるインパクトは強く、この時期から徐々にゲーセンから足が遠のいていったのは私だけではないでしょう。対照的にコンティニューして戻っていったハルオには個人的に感動しました。(えっ!そこ?)

どれくらいのインパクトか? JUDY AND MARYの楽曲に「まるでヴァーチャファイターのゾーン2」という歌詞が出てくるくらい。男ならともかくあまりゲームをしない女の子でも家にプレステとか普通に置いてありましたよ。{/netabare}


■余談
我が家では作中登場したニューファミコンが現役です。タイトルは70本以上。スーマリ、ドラクエシリーズ(要ふっかつのじゅもん)、じゃじゃ丸くんといった有名どころから、シティコネ、影伝、燃えプロその他家族でたまにゲーム大会を開催。
スターフォースでラリオスを撃破したり、ボンバーマンでリモコン無し状態からのリカバーをしたり、グラディウスで↑↑↓↓←→←→BAを披歴したりと父親の威厳を保つのに一役買ってたりします。
この前、ウチの子供たちが伝家の宝刀『カセットに息をフー』してるの見て爆笑しました。曰く「つば飛んじゃダメなんだよ」と。
なんかしらんが、受け継がれる伝承みたいなもんでしょうか。25年前も今も楽しいものを前にした子供の気持ちってそうそう変わるものではないんです。



視聴時期:2018年7月~9月 リアタイ視聴 ※EXTRA3話は2019年3月視聴

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2019.04.03追記 ★EXTRA STAGE(ROUND13~15)追加視聴★


Netflixの配信にて。TV放送(ROUND1~12)の続きの3話分が解禁です。

{netabare}変わらぬOPとEDにふいにキュンとしてしまった。なんだこの破壊力。
内容には触れません。本編にも増して、ハルオ母が素敵で、晶と小春に身悶えし、ハルオはしっかり男の子してました。{/netabare}

ファンの皆様におかれましては、視聴は義務と言って差し支えない出来映えです。

※視聴日:2019.03.30



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2019.10.23追記


2019年秋期に2期放送。先だって、EXTRA3話を地上波で放送しました。
濃厚な3話だったのでこれを放送する決断をしてくれたスタッフの皆さまには感謝です。

{netabare}さて、そのEXTRAのクライマックスといえる花火シーンは二子玉川河川敷の花火大会です。ハルオたちが乗ってる電車は田園都市線。

こたびの台風でまさに氾濫したピンポイントの場所でした。{/netabare}

春先には普通に感動しただけでしたが、あらためて半年後に再視聴して別の思いが生じます。迅速な復旧をお祈り申し上げます。



2018.10.06 初稿
2019.04.03 EXTRA視聴後追記
2019.10.23 追記
2020.07.28 修正

投稿 : 2024/12/28
♥ : 100
ネタバレ

でこぽん さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

気持ちを伝えられないこと、伝わらないこと の辛さが痛いほどわかる物語

この物語は、旧式のゲーム機をベースにしたラブコメです。
とても温かく、ほのぼのとします。
そして、ヒロインの女の子二人の気持ちが、とても切なく感じます。

主人公の矢口ハルオは、大のゲーム好き。そして自分の信念をしっかり持っており、誰にでも優しい男の子です。
ヒロイン大野晶は、美人だけど無口。そして彼女も大のゲーム好き。
さらに、もう一人のヒロイン日高小春は、美人で明るく、ゲーム好き(?)。

■晶
晶は自分の気持ちをうまく話せない女の子
だから彼女は行動(暴力)で気持ちを示しますが、それには限度があります。
だから多くの人には晶の気持ちが伝わらず、誤解されます。

私も人に対して自分の考えをうまく話すことができません。
だからこうやって文章で気持ちを表すことばかりしています。
私は晶のもどかしさが、まるで自分のことのように痛く感じます。
{netabare}
晶は親の都合で転校することになります。
空港まで見送りに来てくれたハルオと別れたくないので、大粒の涙を流しながらハルオに必死にしがみつきます。
でも両親にむりやりはがされ、飛行機に乗せられてしまう。

このときの晶の心の叫びが、私の心に痛いほど伝わってきました。とても切なく、やるせない気持ちでした。
{/netabare}

■小春
小春は自分のことを上手に表現できる女の子
でも小春はハルオのことが好きで、ハルオと話すきっかけがほしいがためにゲームをしている。
それって、意外とつらいことだと思います。

ハルオが小春の気持ちに気づいていないこと。
どんなに上手に自分の気持ちを話しても、相手が理解してくれないってつらい。それが好きな相手だったらなおさらです。

そして、最終回で小春が涙を流しながらハルオに伝えた言葉は、とても切なかった。
{netabare}
 「矢口君にとって大野さんが大きな存在だってのも分かってる。
 二人の関係は他人が入り込む余地がなさそうなのも分かる。
  それでも私は矢口君のことが好き」

彼女はおそらく、ありったけの勇気を奮い起こして伝えたのでしょう。
それだけに彼女の心の痛みがズキズキと伝わってきました。
{/netabare}

私は当初、晶を応援していました。
でも、けなげな小春も応援したくなりました。

二人とも幸せになってほしい。

矛盾した望みだと分かっていますが、そう望まずにはいられません。


この物語は、まだまだ先があります。
早く次の配信を期待しています。

第13話から第15話までを見た感想
{netabare}
原作に忠実に書かれています。感動しました。

但し時間の都合で、内容を圧縮しすぎているようです。
そのために、原作を読んだときよりも感動が薄くなっている気がしました。
ここは本当はもっと感動するはずなのに…と思う個所が何箇所か見受けられ、
それが残念でした。
なぜならば
第一話から第十二話までは、原作では4巻分です。つまり原作1巻に対して3話分のペースでした。
しかし第十三話~十五話までは、原作では2巻分です。原作1巻に対して1.5話のペースです。
つまり、今までの2倍のスピードで進行しています。

晶はほとんど話さないので、晶の感情を表現するには十分な時間が必要なのです。無言の時間と言っても良いかもしれません。それが不足していました。
例えば
・萌美先生からハルオがつくったゲームを処分された時の晶の悲しみとか、
・AOUショーへ晶が行けるようになった時の喜びとか
・今までもらった景品の中で一番うれしかったものをハルオに示すときとか
もっと時間をかけてほしかった。
そうすれば、もっともっと感動できたと思います。

制作スタッフの方は限られた予算で苦心して作成されたと思います。
このアニメに携わる皆様に感謝します。
{/netabare}

投稿 : 2024/12/28
♥ : 91

74.2 3 片思いでライバルなアニメランキング3位
安達としまむら(TVアニメ動画)

2020年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (377)
1353人が棚に入れました
私と安達は体育館の2階で偶然知り合ったサボり仲間だ。一緒に卓球をしたりしなかったり程度の関係で、人付き合いは基本的に面倒だと思っている私にはちょうど良い距離だった。のだが、最近どうも私に対する安達の様子がどうにもおかしい。前はまるで人に興味のない猫みたいだったのに犬になってきている気がする。安達に何かしたっけなあ……。――そんな2人の関係が少しだけ動いていくお話。

声優・キャラクター
鬼頭明里、伊藤美来、沼倉愛美、上田麗奈、佐伯伊織
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

月を抱く太陽

サボりの女子高生・安達&しまむらが、まったりと友情を育む中で、
特別な感情が芽生え、人生が色付き始める、
同名小説(未読)のアニメ化作品。

【物語 4.0点】
人の心情に容易に名前など付けられないことを、
根気良く炙り出していく。

安達としまむらは授業をサボっているという点では不良であり、
自転車二人乗りは違反行為だが、
ステレオタイプな不良とは一線を画し、
正面からグレたと批判するにはユル過ぎるムードが漂う。

安達のしまむらに対する想いは恋慕であり百合であろうが、
そこには友情の他にも、欠落した家族愛の代替も含まれる。

一言では表せない、考察に値する心や状況を、
安達としまむら双方のモノローグも多用して観察、分析する一時が、
見つけてもらえない気持ちへの救済という共感も相まって、
妙な心地よさを醸し出す。


マイベストシーンは、安達は{netabare}喜び爆発し過ぎなクラス替え発表。{/netabare}
しまむらは{netabare}安達母とのサウナ対決。{/netabare}
共に双方向ではないが、お互いを想い合う気持ちの大きさが伝わって来ました。


【作画 4.0点】
アニメーション制作・手塚プロダクション

作画量などは平凡。人物作画も主要キャラ以外は、置物同然のことも多い。
むしろ、どうでもよいクラスメイトなどは、最初から黒マネキンにすることで、
二人の世界を浮き彫りにする。

その他、夕暮れに染まるJKなどの色彩、
水たまり等、逆光、鏡面を際立たせる撮影、
手描きが不得手とする自転車車輪のCG処理、
画面比率の変動など、
二人の演出に関してはソースを全集中。


惑星や衛星は太陽の光を反射して初めて輝き、
物体は強い光に照らされて初めて色彩を放つ。
人は心が通じる他者に眼差されてこそ色付き変わって行ける。
「しまむらは私の太陽だ」

こうした表現の志向性が背景美術や瞳の描き込み等から意識付けられるのは大きい。

この観点から好きな演出はOPの四季折々の色彩に染まる
安達としまむら。二人のJK制服のミニスカート。


【キャラ 4.0点】
「しゅこー、しゅこー」

何故か乱入してくる自称“宇宙人”の社(やしろ)w

原作・入間人間さんの他作品とのクロスオーバー?など正体考察についてや、
そもそも必要なの?という疑問に対して、
私は答えるだけの予備知識もありませんが、

無自覚に、安達のしまむら独占欲を煽る噛ませ犬役になったり、
百合と“宇宙人”の共存により、
乙女同士の特別な感情に対する未知との遭遇感を意識さえたり、
こじれて煮詰まりそうな想いをニュートラルにしたり、
結構、使える“宇宙人”だったと思いますw


対比の材料という意味では、日野&永藤。
百合としては、こちらの方がスキンシップが直球で、
安達はまだ一線を越えていないと間接的に言い聞かせることも可能w
欠落した愛情の埋め合わせという点では日野は安達と共通点もあり。


あと、エキシャーマンさん。
俺も1000円払うんで、是非、発破をかけて下さいw
「逃げないぞー!」(←何からよw)


【声優 4.5点】
うさぎねずこ、近江彼方だよね~、トニカクカワイイお嫁さん……。
クセになる低音で2020年秋を席巻した鬼頭 明里さん。
中毒症状にのたうち回った私が、最後に手を出したのが、
一番ヤバそうだなと禁断していた、本作の安達桜でしたw

序盤、お馴染みの低音で魅せられ、
後半になるにつれ、気持ちが昂ぶり高音、裏返り……。
堪能致しましたw

加えて、島村抱月(ほうげつ)役の伊藤 美来さん。
「~なのかね」などと、文学作品の紳士みたいな気だるげな口調で、
対人関係のストレスをいなし、
想いを向けて来る安達の挙動不審を冷静に解説する。

どうやら私は、あかりん中毒に加えて、みっく中毒も併発しつつあるようですw

お二人とも、気持ちを込める台詞と、感情を整理するモノローグの演じ分けも良好で、
私も終始、気持ち良く、心情世界にナビゲートされました♪


物語を大きく転換する時こそ、脇役に実力者が必要だとの方針を体現した
樽見役の茅野 愛衣さんも後半の盛り上がりに貢献。

極め付けは、{netabare}一回だけの登場で、安達の体育館二階への再逃避を翻意させた、
図書少女役への花澤 香菜さんの起用。{/netabare}


【音楽 4.0点】
劇伴は田渕 夏海、中村 巴奈重、櫻井 美希、三氏の共同制作。
サティをイメージしたと言うピアノサウンドが作品を牽引。
(どうりで、化粧品メーカーや保険会社のCMを想起する訳だw)

OPは安達としまむらによる「君に会えた日」
アンニュイなデュエットが暫時前進する二人の関係にマッチ。
特に“離れないで~”のユニゾンがユルユルで病み付きにw
二人は他に挿入歌もあり。

EDは鬼頭 明里さんの「キミのとなりで」
アップテンポで、あの娘の傍で、平常心を保てない、
安達のドギマギがダダ漏れになる、胸キュンソング♪
安達さん。いけません。これ、完全に落ちちゃってますw
もう、恋でも、愛でも、お好きな名前を付けちゃえば良いかと。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 28
ネタバレ

えりりん908 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

ユリアニメではなかったです。何故なら、

これは、高校生にもなって感性は幼いままの安達の、
高校版の「ひとりぼっちの〇〇生活」なんだからだと思います。
ユリアニメが大嫌いな私が、
不思議なほど、何の抵抗もなく、
すんなり最後まで観れたから間違いありません!(笑)
安達にもしまむらにも、本質的には、ユリ属性、無いです(^^♪


なぜ、ユリアニメ嫌いの私が、
ユリまがいな感じのこの作品は楽しく視聴できたのか?

第一は、主人公二人の心理描写が、すごく丁寧で、
しかも性的な意味での同性のあいだでの葛藤が無かったから。
人付き合いが苦手な安達は、
いろいろと変に性的な妄想に浸ったり、
身体接触や会話の端々に変に過敏に反応してしまったりするけど、
これは、安達が幼な過ぎて、
likeとloveの違いを理解できていなくて、
その線の引き方がまだ分からないから。
一方で、人付き合いが無難にできるしまむらは、
安達の存在を特別に感じていながら、
それで二人ぼっちになったりしないで、
周囲の様子や他人との距離感をうかがって、
けっこう上手に周りの好感度をキープ出来るから、
他の女子たちから「友達になりたい」って感じにモテモテ。
だけど、それもしまむら特有の上手なお付き合いで、
のめり込んだりはしてなくて、どこかで人との関係に線を引いている。

こういう描写の、静かな積み重ねが、すごく効いているって思うんです。


それで、第二が、作画が作品のテイストとカラーに合っていて、
とてもいい感じだったから。
可愛いけどかわいくし過ぎない。
ホワンとした感じでリアルになり過ぎない。
作画に不満な方のレビューを割と見かけますけど、
これだけの品質の作画で不満となってしまうと、
テレビアニメは、ほとんど視聴不可じゃないかなって思います。
たしかに、安達が性的な妄想を膨らませてしまうシーンなどは、
「これ、要るの?」って思いましたけど、
これは作画の問題ではなく演出の問題で、
性的感情と友情や羨望が未分化な安達の、
人間としての幼さを表現しているからなんで、
愉快な絵じゃないけど、しょうがないって思いますし。

あと、自称宇宙人の不思議な小さい子が出て来てますけど、
これは原作のキャラクターなんで、敢えてそのまま、
作品のアクセントとして残したんだと思います。


この作品を視聴し終えたあと、{netabare}レオン博士さんの、{/netabare}私の気持ちを見事にコトバにしてくれた、
素敵なレビューの表現が、あったので、失礼を承知で、そのまま引用させていただきます。

{netabare}「私はこのアニメは一人になるのが怖いから誰かに依存したいあだちと、一人になるのが怖いから誰にも依存したくないしまむらの対比がテーマなんじゃないかと思っています。
二人とも、一人になりたくないという気持ちは一緒だと思うんですよ。」
{/netabare}

投稿 : 2024/12/28
♥ : 37
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

依存したい子と依存したくない子の恋愛模様?

人付き合いが苦手で不登校気味の美少女2人が、学校をサボって会っているうちに意気投合して仲良くなった後の日常の話

あだち視点だと他人から見たらどうでもいいことで延々とうじうじ悩んでいて退屈に感じる人は多そうですが
しまむらの心情を考察してみると、実は結構複雑な感情が渦巻いている話なんじゃないかな?って思ったんです

私はこのアニメは一人になるのが怖いから誰かに依存したいあだちと、一人になるのが怖いから誰にも依存したくないしまむらの対比がテーマなんじゃないかと思っています
二人とも、一人になりたくないという気持ちは一緒だと思うんですよ

その理由は、2人の絆の強さを感じさせるモノローグでした

【しまむらのモノローグから見た本当の気持ち】
{netabare}
しまむらは鈍感でドライだけど、あだちに対してだけは特別な意識を向けています
だけどその特別な意識が一体何なのかはほとんど描写されることはなくて心情がわかりづらいキャラでした

でも途中の話で「あだちとの付き合いはいつまで続くのだろうか、卒業までか、もしかしたらクラスが変われば終わってしまうかも」と思いふけっていたことと、
最終回の最後「目を瞑っている間に1月がたってしまった。高校生の4月はあと一度しかない、5月だって6月だってのんきに毎日を過ごしていられる時間も決して無限じゃないのだ。いつか避けられない将来、春休みなんてない世界、もしかすると隣に誰もいない未来、わたしにも望まなくとも満開の桜を見上げながら春の道を行く日がやってくる、それまでは目の前に咲く桜に満足するのも悪くない、悪くないと確信するのだ。4月末、もうサクラはどこにも咲いていない、だから私はあだちに桜を求める、その横顔には、きっと」という自分語りがありました。

ここを「どうせ安達ともいつか必ず離れ離れになるけど、今はそばにいるあだちで満足しておくか」と解釈するのなら本当にただの一方通行だけど、言葉の使い方の印象からすると、高校生活があっという間に過ぎ去っていくことを寂しく感じているように見えるんですよ

この2つの自分語りから感じたことは、しまむらは誰かに依存するのが怖いんだと思います
誰かと仲良くなって、あだちのようにこの人がいないと生きていけないくらい依存してしまったとしても、来年の4月に一緒にいられるかどうかはわからない
少なくとも、どれだけ高校生活が幸せいっぱいでも、高校生活は確実にいつか終わりを迎える
つまり大切な、幸せな時間を失うことが怖くて、あえて大切なものを作らないようにしているのではないか、と私は思いました
「あだちに桜を求める」と言うのはストレートに「卒業までで終わりでもいいからそばにいてほしい」と解釈すれば良いとおもう

「その横顔にはきっと」きっとの後に何が続くかはわからないけど、横顔が見えるということは、すぐ隣に一緒にいるということですよね
楽しい時間が永遠に続かないことを分かっているが故の漠然とした不安が根底にあって、あだちに依存してしまうことは怖くてできないけれども、少なくとも一緒にいられる間は、一緒にいることが幸せだと、それでいいとしまむらの中で結論を出したのではないでしょうか?

タイプは違うけど、確かにお互いに対して強い気持ちがあったと私は思う
百合と一括りにするのは勿体ない、複雑な心情を描いた作品だと感じました

2期が制作されるのであれば、続きを見たいです
{/netabare}

【聖地は岐阜】
見たことのある景色が何度か登場すると思ったら、聖地が岐阜なんですねー
作者は岐阜出身だそうです
岐阜が舞台のアニメ多いですね、山と世界遺産以外何もない県なのに

【なんで苗字呼び?】
あだちとしまむらだけでなくサブキャラも何故か苗字呼び
中高生の女子同士って、あだ名か名前呼びがほとんどで苗字呼びはあんまりしないから、ずいぶん距離感のある高校だなーって思った

投稿 : 2024/12/28
♥ : 36

66.6 4 片思いでライバルなアニメランキング4位
覆面系ノイズ(TVアニメ動画)

2017年春アニメ
★★★★☆ 3.3 (197)
919人が棚に入れました
歌が大好きな少女 ニノは、幼馴染で初恋の相手 モモと、作曲が得意な少年 ユズ、それぞれと幼いころに離れ離れになってしまう。
「いつの日か、歌声を目印にニノを見つけ出す……」
二人と交わした約束を胸に、信じて歌い続けてきたニノ。
高校入学の日、彼女たちの運命は音となり、唐突に鳴りはじめた……!

「ぼくたちは ほんとのこころを かくしてる」

声優・キャラクター
早見沙織、山下大輝、内山昂輝、小野大輔、高垣彩陽、福山潤

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

「白泉社少女マンガ系原作アニメ化作品に外れ無し」は継続するか…(笑)?→ してるね、これはヤバい…。

いや、タイトルの話は私が勝手に言っているだけですけど。本作品はとりあえずロックバンドの話で、かつ恋愛モノのようです。

本作品は、原作は未読ですので具体的なストーリーは知りません。

「白泉社少女マンガ系原作アニメ化作品」の過去実績(順不同: 漏れあり):

『花とゆめ』
・赤ちゃんと僕
・フルーツバスケット
・神様はじめました
・暁のヨナ
・それでも世界は美しい

『LaLa』
・花咲ける青少年
・獣王星(LaLaにカウントしてよいか微妙だし少女マンガなのかと言われると…)
・夏目友人帳
・会長はメイド様!
・赤髪の白雪姫

いやまあ、たいしたことのない作品は覚えていないからヒット率が高いと誤認しているだけかも。だったらすみません。ただ、白泉社少女マンガ系原作のアニメ化には、個人的にはいつも期待しております。

余談:こちらの作品では、主人公が某作品で脚光を浴びた「キラキラ星」にトラウマ(笑)!
(↑実にどうでもいい…。)

2017.5.11追記:
絵柄とニノの歌う動機が完全に少女マンガのそれなんだけど、音的にはガチでロックだった…。

2017.7.1追記:
はやみん、歌唱的に新境地でした。『LaLa』掲載原作っぽさは弱いかと思ったりもしましたが、『赤髪の白雪姫』や『図書館戦争』のコミカライズが掲載されるような近頃の『LaLa』なら、こういう「普通に少女マンガっぽい」作品もまあ、ありなんですかね…。

幼少時のすれ違いと出会いがきっかけで、高校入学に伴い三角関係(四角関係?)に。でも深桜(みおう)が後半、(私の感覚では)ほぼ聖女と化してました。本当に良い人だ…。

私は好きでしたよ。あにこれでの評価は微妙なのかもしれないですけど私は元々、少女マンガは好きでしたし…。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 36

カミタマン さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

アニメ化の意義 イノハリの曲がドストライク

 自分としては,アニメ化の価値というのを明確に示した傑作だと感じました。

 実は原作未読なので語る資格がないかもしれませんが…それでもあえて書いちゃいます。

 原作は少女漫画らしいです。ストーリー的にはそんなにいいと思いません,むしろ引っかかるポイントが多いように思います。おそらく,原作はそんなに好きになれないのではないかと思います。

 さて,漫画とアニメの違いはというと,漫画はアシスタントがいたりはしますが,基本は作者個人ベースの作品です。一方アニメはというと,膨大な数のスッタフによって作られます。漫画と比較してかなり多くの才能,時間,資本が投入されて作り上げられます。もちろん原作者などもその一部になるわけです。
 結果,アニメは動いて,全てカラーで喋って,音楽が付くという総合芸術の形をとります。

 この作品はバンドの活動が話の中核になる,ストーリー構成です。原作はもちろん漫画なのでバンドの音は存在しません。逆にアニメ化する場合はバンドの音無しにアニメを作ることは不可避です。作品を生かすも殺すもバンドの音が大きくかかわってきます。

 長々と書きましたが,言いたいことは音が素晴らしいという事です!

 イノハリの音楽が最高!SILENT BLACK KITTYも最高!
 作詞,作曲,編曲,全て素晴らしいです。劇中の二つのバンドの作詞,作曲,編曲者を別にした(たぶんです,同じだったらごめんなさい…)のもジャンルは同じでもバンドの個性をしっかり出すという意味ですごいと思います。
 そしてなんといってもMVPはニノ(アリス)役の早見沙織です!素晴らしい歌です!1話終盤,静かなバイオリンの音色のBGMから一転してシャウトから始まるオルタナティブロック系の「スパイラル」!曲の出来がいまいちだったら白けるのですが,「何?この声!」「鳥肌が止まんないよ」など聴衆のセリフが的確に自分の気持ちを代弁しています。一気に作品に引き付けられました!すべて最高の曲ですが自分としては「スパイラル」と「カナリヤ」推しです。さらに驚愕すべき点として,同じ曲でも場面場面でしっかり歌い分けられていることです。ニノが乗り切れていない時,迷いがある時,メンバーの音が聞けてて一体感がある時,自分の感情を抑えきれず暴走している時,全て歌い分けられています。早見沙織と音響スタッフホントにいい仕事しています。

 やっぱり,アニメはすごいなぁ~!とアニメ化の意義を改めて感じさせる作品だなと思いました。

 蛇足ですが,作品にかなりの敬意を払いつつ,ライブの3DCG演出は,個人的には普通の2Dアニメの方が良かったと思いました。(ニノのツインテールがウニョウニョ動く触角のようでラスボスみたいw)

文中の敬称略

投稿 : 2024/12/28
♥ : 7

37111 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ロックは勢い

1話視聴後感想と今後の期待度
一言コメント:悪くはないけど。。。主人公がちょっとイラつく
期待度:★★★

なんか評価しずらい。。。
これは音楽の質をどうこう言ったら負けなような気がするが、ストーリとしては冷静に見ると至って平凡。ロックな感じでごまかしているがw

風夏の時もちょっと思ったけどこういうアーティスト気質の女性がどうも好きになれない。最後までその印象を覆すことができなかった。

特段悪くもないんだけど、よくもないみたいな。少女漫画原作だからかなぁ。。。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 14

66.2 5 片思いでライバルなアニメランキング5位
ずっと前から好きでした。 ~告白実行委員会~(アニメ映画)

2016年4月23日
★★★★☆ 3.7 (159)
970人が棚に入れました
これが最後の練習だから――。桜丘高校3年の榎本夏樹は、幼なじみの瀬戸口優に片思い中。けれど、素直になれず、優を告白の"練習"相手だと言ってしまう。ホントの気持ちをごまかし続ける中、夏樹はクラスメイトの綾瀬恋雪にデートに誘われるけど…?夏樹の"練習"は"本番"をむかえることができるの!?

声優・キャラクター
神谷浩史、戸松遥、梶裕貴、阿澄佳奈、鈴村健一、豊崎愛生、代永翼、麻倉もも、花江夏樹、緑川光、雨宮天

Marsa さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

中高生女子に人気だったアニメ映画。おっさん目線でも気楽に観れて楽しめた。

2016年上映のアニメ映画。70分弱の作品。

何組かのカップルの高校生の恋愛、告白のお話で、
女子中高生にとって告白する勇気をもらえる作品といった
ところですかね。

「若者は時間が沢山あると思ってる」
自分を振り返ると確かにその通りだった。
今を素直に一生懸命生きるって難しいことですよね。

告白、恋愛に限らず、世の中一筋縄ではいかないことだらけ、
一方、歳を重ねると制約が多くなり、身動きが取りにくくなる
若さは最大の武器とも思う。

若者には今できることをどんどんチャレンジしてほしい。
それが、この作品を観て思ったおじさん目線ってやつでしょうかw

投稿 : 2024/12/28
♥ : 14

けみかけ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

王道少女マンガらしさをそのままアニメ映画にするというアリそうでなかった一作

ニコニコ動画を中心にボーカロイド楽曲を手掛けたことが発端の制作集団「HoneyWorks(以下、ハニワ)」
彼らが得意とする初恋、告白、青春恋愛といったテーマの楽曲をモチーフに、それら楽曲と関連付けたキャラクターを主役とした漫画、小説などを展開するメディアミックスシリーズ『告白実行委員会』
その1stアルバムでもある『ずっと前から好きでした。』をタイトルに64分のアニメ映画としたシリーズ第1作
一応、続編として3rdアルバムのタイトルを用いた『好きになるその瞬間を。』の公開も予定されてます


あらすじ・・・書いてもネタバレになりそうなので予告動画とか観てください(爆
幼馴染を異性として意識しつつも素直になれない少女の前にイメチェンした男友達が急接近してきたことで少しよじれていく関係を描いた甘酸っぱい青春恋愛群像劇
根本的に恋愛群像劇なので、登場人物が尺の割に多い(こーゆーの大好きです)
友達以上恋人未満から三角関係に、三角関係から四角関係に、さらに倦怠期へ
複数の恋愛模様が目まぐるしく描かれていてとても忙しい(ホントこーゆーの大好き)
でも舞台が高校三年の秋ってホントは進路とかでめっちゃ焦ってる時期だよね・・・何やってんのおめぇらw


キャラの設定、担当する声優、大筋のお話などはこれまでに公開されているハニワの楽曲動画に沿っています
なので原作動画を観てもらうのが手っ取り早いんだけど逆に言うとネタバレになっちゃうので注意も必要です


スタッフは『蒼い世界の中心で』や『精霊使いの剣舞』の柳沢テツヤ監督と藤井まきのキャラデザ
これに成田良美が脚本で加わり、良い意味で90年代~ゼロ年代に朝からやってた集英社「りぼん」誌連載の少女マンガ原作アニメの少し懐かしいテイストの作品に仕上がってます


昨今、少女マンガの映像化は実写映画orテレビアニメという二極化をしていたので、【アニメ映画】という第三の選択肢を選んだ今作の挑戦は高く買いたいです


個人的に胸アツだったのは春輝が美桜と下校するシークエンスと恋雪が夏樹を送り届けるシークエンスがさらっと対比になっているところですね
(美桜は車に轢かれそうになってるのに対して恋雪はちゃんど車道側を歩いて夏樹を守ってる)
本編中でなんも触れられてないんだけどさらっとこーゆーのやるのカッコ良すぎ惚れるw


で、主題歌や挿入歌も当たり前のようにハニワが流れてくる(ボーカルはCHiCO、sana、YURiCa/花たん、そしてボーカロイド)
エンドロールにはスフィアとのコラボ楽曲
これらはさすが楽曲のテーマをそのままアニメ化してるだけあってとても親和性が高い


で、ちょっとオイラが疑問視したいのは劇伴
これもハニワが手掛けているのですがあまりにもエピック過ぎてぶっちゃけ煩いw
オイラは人間ドラマにエピック過ぎるBGMを持ってくるのは陳腐な実写映画みたいで大っ嫌いなんですが(爆)そこは流石の柳沢テツヤ監督(というか20世紀の演出家の癖みたいなもんでしょう)
キャラが大事なこと言ってるシークエンスでは基本的に何も音楽は掛けない、無音なのです
ネ申か、柳沢監督ネ申なのか
もう一生着いていきますわぁ


夏樹と優のエピソードにこそ一段落着いた終わり方だったものの、恋愛群像劇としてはまだまだ未完
伏線も多数あり、「俺達の恋愛はこれからだっ!」的な幕切れでしたので続編を素直に楽しみにしてます
ハニワがどーのというよりか、王道少女マンガ好きには是非チェックしてもらいたい一作です


あー、あとひとり恋っぱぐれた恋雪くんはオイラが貰っていきますんで安心して下さい(^q^)

投稿 : 2024/12/28
♥ : 6
ネタバレ

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

告白したもん勝ち

告白実行委員会3部作、劇場版第一弾。
この後、劇場版第ニ弾、TV版第三弾に続きます。
私はTV版を視聴済。
その中で登場した放置カップルの一組が主人公のようです。

ずっと前から好きでした?
それもそのはず{netabare}幼馴染{/netabare}ですから。
だからインパクトは小さいです。

私としては、{netabare}女性からの告白ってところが気になりました。
男は何しとるって話です。{/netabare}
ただし、告白した方が勝ちなんですよね。
なにせ、一生主導権を握れるんですから。
だから、告白は積極的にするものなのです。

それもよりも2組目のカップルが気になります。
{netabare}ケーキの行方は・・・
たぶん、劇場版第ニ弾での話かな?
さっそくこれから視聴です。{/netabare}

投稿 : 2024/12/28
♥ : 8

64.8 6 片思いでライバルなアニメランキング6位
プリンセスナイン 如月女子高野球部(TVアニメ動画)

1998年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (22)
126人が棚に入れました
早川涼は天性の野球の才能を買われ、名門お嬢様学校「如月女子高校」に特待生として入学する。理事長・氷室桂子は女子だけの野球部を創設し、男子と対等に甲子園で闘うことを狙っていた。しかし、足りない部員、野球部創設を快く思わない人々、大会参加に女子を認めない高校野球協会、涼や周囲に降りかかるトラブルなど、様々な困難が野球部の前に立ちふさがっていた。涼は大酒飲みの監督・木戸と共に、まず部員集めから始めていくが……。

声優・キャラクター
長沢美樹、金月真美、子安武人、岩永哲哉、榊原良子、島本須美、石井康嗣、氷上恭子、永澤菜教、矢島晶子、川澄綾子、笠原留美、飯塚雅弓、進藤こころ、川田妙子、井上和彦
ネタバレ

ユニバーサルスタイル さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

仲間を信じて、夢を信じて!

星の数よりは満足度は高かったですね。でも、話の中弛みと作画の悪さが目立ってしまって評価としては低くせざるを得ないです。悲しい。



女子だけで甲子園に行こう!と思い立った主人公の女子高生早川涼が、部の設立からメンバー集めまで奮闘します。
{netabare}
正確には、如月高校の理事長である氷室さんの差し金なのですが・・・。まあ結局は涼のおかげってことで。
{/netabare}

結構この設立の経緯が生々しくて、理事会の猛反発を受けたり勝ち進めなければ廃部との条件を提示されたり、やはり女子野球部は逆境の象徴ですね。

そうした逆境を撥ね返すがごとく燃える、早川涼。
メンバーも運動神経の良い人材を連れてくるため、学校中を駆け回り説得。応じなければ野球勝負を挑んで強引に引き入れる。
テニス部のエース、氷室いずみとの対決も絵的に凄まじく、出だしからとんでもない勢いでした(笑)


スポ根丸出しの練習も試合展開も女子だからなんて関係ない位熱かったです。

この雰囲気を伝えるには言葉よりもOPを見てもらった方が早いです。
このアニメの熱さは何よりそれが物語っているので。名作揃いの90年代でもOPだけならタメ張れるんじゃないかと思ってます。↓
http://www.youtube.com/watch?v=dtVwG3IFLSg




ただ、問題は部設立を成し遂げた後。

そこから各キャラの掘り下げに入っていくのですが、前半の燃える展開との温度差が激しいです。
望月監督らしい繊細な女性の内面描写は単体としては素晴らしいです。
プリンセスナインでなければもっと評価されていたのではないでしょうか。
ちょっとドロドロだったり妙にファンタジーだったり、野球をやっていたときみたいに勢いで乗り切る事ができず、どれも後味が悪かったです。

何よりも涼の幼なじみである眼鏡の……誠四郎!地味すぎて存在感がほぼゼロでした。彼は不憫すぎる。
女子の中ではクール&ビューティーに見える東ユキのキャラ設定が色々とひどい(笑) なんであんな電波ちゃんに……。最後まで見せ場をことごとく奪ったのは最早嫌がらせとしか思えませんでした。

単純に尺の問題でしょう・・・けれど、もっと野球と恋愛や人間模様を上手く絡めていればより情熱的な内容になっていたと思うと勿体ないです。

OPで流れている涼と父親の関係ももっと深く物語に組み込まれていたでしょうしね。惜しいです。



そうした中弛みは分かった上で、最終話の決戦は素晴らしかったと思います。
{netabare}
決戦といっても甲子園予選ですけどね。
{/netabare}

恋愛での悩みが迷いとなって球に力が入らない涼。そのせいでピンチに追い込まれる如月女子高野球部。

そんなときライバルであるいずみの言葉が胸を打つ。
迷いを捨てて、いざマウンドへ!
そんな彼女の覚悟を表した演出が最高でした。
{netabare}
想い人である宏樹から貰ったメダルを外す。
それは今まで「お守り」として守ってもらっていた宏樹を倒すべき相手として認識した、彼女の意志の表れで。
目付きも変わって、勝負師の顔になった。ここでやっと面白くなってきたと思いました。
{/netabare}


ブーストがかかるのが遅すぎたと思います。まあ最終話のクオリティを連発する余裕もなかったんでしょう。

個々に絞れば秀逸なエピソードもありました。
スポ根路線では5話「荒波スイングと、対決!」や6話「いずみさん、あなたが欲しい!」
恋愛路線では21話「高杉くんなんて、嫌い!」や24話「Kiss…」


荒波スイングや稲妻ボールなどの、アニメならではのぶっ飛び演出が大好きでした。
それだけに、段々とスケールダウンしていったのが残念で。


プリンセスナイン自体は良作ではなかったかもしれませんが、伝説的なOPと女子野球の発想は評価されてもいいと思います。


あと、古臭いと言われようと寧々ちゃんは可愛い!ぶりっ子お嬢様で野球部のマネージャーでオタク体質って設定だけ見れば先駆的なキャラだと思います。
うん、プリンセスナインの魅力は寧々ちゃんにあり!寧々ちゃん最高!!

投稿 : 2024/12/28
♥ : 11

「ひろ。」 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

青春は全てが同時進行で、決して待ってくれない。

某つべで期間限定配信されてることを偶然知り、興味が湧きました。
公式ってなってるけど本当に公式かどうかは知りませんw。

わー、20年も前のアニメですか?。
そんな前に既にあったのですね・・女子野球アニメが。
そんな存在、今まで全く知りませんでした。

本サイトでちらっとレビュー観てみましたが
あまり評判良くないようなので(特に後半の○愛展開?)
チラ観してすぐに断念するのかな?って思ってました・・。


っがッ!!

アツい!。アツすぎる!!(誉め言葉)。

基本的には、近年の9人そろえる某アイドルアニメ作品と同じ構造の作品ですね。
普通にその路線で行けば、無難に評価を得られる流れで来てたのですが
本作は、さらにさらに冒険してる作品ですね!!(誉め言葉)。

そこを受け入れられるかどうかが
視聴者の評価を分けてしまうと思います。

結論から言うと、自分は大満足の最大評価でした!!。

作画ははっきり言って制作時期が時期ですので、まあ古臭いです。
でも、めちゃくちゃ気持ちがこもった作画なので
躍動感・情熱・執念がたまらない!!(誉め言葉)。

恋愛要素が・・と気にかかることもあるかと思いますが
恋愛感情を抱かない青春なんてありえなくないですか??。

自分でどうしようもなくなってしまうあたりが
よく描写されてたと思います!。

スポーツにかける夢はそれはそれで大切。
恋愛に走ってしまう気持ちはそれはそれで止められない。
ライバルへの意識はそれはそれで譲れないけれども、どこかで認め合ってる。
友情は友情。
肉親の事情は自分の都合と関係なく、どこかで何かが起こってしまう。

若干、オカルトチックな描写もなくはないのですが
適度なスパイスという解釈でアリだと感じました。

ほんと数日で一気見してしまいました!。
本作に出会えたことに感謝感謝なのです^^。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 10
ネタバレ

ひっく さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

このイビツさが大好き

最近たまたま観てメチャクチャ好きになってしまった作品。
王道の熱血アニメのような顔をしているけれど、
最終的には全然違う方向へ連れていかれた気分。

伝説の野球選手の娘である主人公を見た名門女子高の理事長が感化され、
全国から特待生を招いて女子野球部を結成し、
総会で史上初の女子による甲子園出場を宣言する所から物語が動く。

従って、この話のプロットは
「女子野球部の熱血スポ根と人間ドラマ」
「女子野球で高校野球大会に出場するための社会の偏見やシステムとの闘い」
「繊細な恋愛感情とキャラクターのメンタル」
の3軸が干渉し合い交錯しながら進んでいくので、
けしてパッケージから想像されるような平和で無刺激な内容ではない。

加えて、各キャラクターの
けして完璧ではない人間性の描写が凄く愛おしくなる。
{netabare}一見凄そうな、でも実際にはそこまで凄くない飲んだくれの監督、
完璧主義で曲がったことを嫌うのに嫉妬により卑怯な行為をしてしまう負けヒロイン、
邪な理由で入部し、周囲に動じず最後まで緩くあり続ける初心者部員。
主人公もずっと正統派の元気ヒロインなのに
最終回でメンタルを崩して鬱になり、
本来なら結束すべき場面で覇気のないことを言い微妙な空気にするという、{/netabare}
キャラクター・展開としての不格好さに充ち溢れている。
この不格好さが愛おしくてたまらない!
現実ってけしてフィクションほど綺麗に展開しない。
現実の人間ってそこまで完璧なヒーロー性・ヒロイン性は持っていない。
だからこそというか、
この物語のフィクションとリアルの絶妙な使い分けには異様な面白さがある。

全然語られない作品だけど、僕は今作を熱烈に支持したい。
万人に薦められるものとは言わないけれど、
自信を持って大好きと言える作品。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 2
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